糖尿病患者様への
教育や療養指導は治療そのものです

糖尿病は他の疾患と違い、治療が日常生活に密着しています。
そして治療の主体者が患者様であるという大きな特徴があります。
食事療法や運動療法を実行するのは患者様自身ですし、インスリンを打つのも自己血糖測定をするのも患者様自身です。

例えば、胃がんや白内障は外科医が上手に手術をすれば治ります。
しかし糖尿病は専門医が薬をうまく調整すればそれだけで治るというものではありません。
患者様自身が糖尿病と付き合っていく上での基本知識や生活での注意事項を正しく認識し実行することこそが治療といえます。
当院では看護師が糖尿病療養指導士として認定されております。糖尿病との付き合い方について質問がある方はどんな些細なことでもご相談下さい。

糖尿病療養指導士ってどんな人?

糖尿病療養指導士とは「糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を有し、医師の指示の下で患者に熟練した療養指導を行うことのできる医療従事者(看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士の資格を有するもの)に対し与えられている資格」です。
わかりやすく言うなら糖尿病患者様の療養をサポートできる医療従事者です。

糖尿病療養指導ではどんな話をするの?

  • □ 糖尿病とはどのような病気か?
  • □ どのような検査をするのか?
  • □ 合併症とはどのようなものか?
  • □ どのような治療をして、日常生活はどのようなことに気をつけるのか?

当院の療養指導士をご紹介します!

2011年6月に糖尿病療養指導士として認定された塩谷です。
糖尿病に関する知識が増えると、患者様に対して今まで出来なかったような、様々な助言ができるようになり、皆様のお役に立てるなと実感しています。

糖尿病は日常生活に密着し、かつ継続が必要な治療です。患者様は終わりが見えず、毎日の事となるとうんざりされる方も少なくないと思います。
ですが、できるだけ楽しく糖尿病と付き合って過ごしていただきたいと思っています。
そのためのサポートとしてどのような生活を過ごしたらいいのか、専門的な知識を提供しながら一緒に考えていきたいと思います。
私自身まだまだ勉強することがあり、今後も続けていきます。
どのような事でも一緒に取り組んでいきたいと思いますのでお気軽にお聞き下さいね。

フットケア外来について

糖尿病の合併症である足病変(足壊疽など)の発生を予防するため、当院では糖尿病療養指導士によるフットケアを行っています。

■ 足の病変って何?

足の指間や爪の水虫、たこ、魚の目、または潰瘍・壊疽など幅広い足の病気のことを指します。重症化すると切断することもあります。
原因としては、糖尿病神経障害や血行障害、喫煙、身体を守る機能低下などがあります。

■ 観察はどのようにするの?

看護師が患者様と一緒に足や足裏を見ていきます。
タッチテスト(テグス糸のようなものを足裏に当て感覚低下の有無をみます)を行います。

フットケア外来で行っていること

  • □ 足や指、爪の観察
  • □ 角質の除去
  • □ 爪きり、まき爪の処置
  • □ たこ、うおの目の処置と再発防止
  • □ 足浴   など
  • ※ 糖尿病の患者様には順次お声をかけさせていただいています。
  • ※ 患者様の方からもご自分の足について気になることがございましたら、看護師にお気軽にお聞き下さい。

当院の糖尿病治療について

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