糖尿病ってどんな病気?
インスリンは膵臓から分泌され、
血糖値を下げる働きをしています。
食事によって摂取された糖質(炭水化物)はブドウ糖に変化しますが、インスリンはそのブドウ糖をエネルギー源として利用できるよう処理したり、体の中に蓄えたりします。
そのため、1日の血糖値は食事により変動します。
健康な人は、食事の後に血糖値が高くなり、その後インスリンが働くことで元に戻ります。
一方、糖尿病の人は、インスリンの分泌が少ない、もしくはインスリンの効きが悪いために食後の血糖値が大幅に上昇します。
これが進行すると高くなった血糖値が十分に元に戻らず、慢性的に血糖値が高い状態になってしまいます。
糖尿病の最終目標は「健康な人と変わらない“日常生活の質”と“寿命”を確保する」ことです。
そのために大切なのはHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)を目安として“良好”な血糖コントロールを目指すことが大切です。
HbA1c (ヘモグロビン・エー・ワン・シー)とは?
その患者さんの過去1・2か月の平均血糖値がどのくらいだったかを知る目安のことです。
■ 血糖コントロールの目標
コントロール目標値 | |||
---|---|---|---|
目標 | 血糖正常化を 目指す際の目標 |
合併症予防 のための目標 |
治療強化が 困難な際の目標 |
HbA1c (%) | 6.0未満 | 7.0未満 | 8.0未満 |
※ 治療目標は様々な状況を考慮して個別に設定しますが、一般的には“7%未満”を目標とします。
糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法です。
当院では療養指導士による栄養指導を受けることができます。
これによって漠然とした、また画一的な食事療法ではなく、個々の患者様の現状に応じた実行可能な食事療法を提案していきたいと考えております。
糖尿病は短期間の治療で治ってしまう病気ではありません。長く付き合う病気ですのでできるだけ患者様がストレスを感じないような治療でよりよいコントロールが得られるように心がけていきたいと思います。
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