糖尿病の検査

糖尿病は自覚症状がほとんどないため、早期の検査がとても大切になってきます。
糖尿病の検査は、糖尿病の診断に必要な検査、合併症を調べる検査の大きく2つがあります。

糖尿病の診断に必要な検査

〇血糖値

その名の通り、血液中の糖(ブドウ糖)の濃度です。
糖尿病とは慢性的に血糖値が高くなる病気です。正常値は、朝食前空腹時で110mg/dl未満です。

〇HbA1c

採血時から過去1~2か月の平均血糖値を反映し、糖尿病の診断やコントロール状態の指標となります。
正常者の基準は6.2%未満です。合併症の予防のためには6.9%以下を目指す必要があります。

〇ブドウ糖負荷試験

ブドウ糖75gを水に溶かしたものを飲み、その後30分、60分、120分で血糖値やインスリン値を測定します。
糖尿病の診断のために行いますが、すでに明らかに糖尿病と分かっている場合には行いません。

糖尿病による合併症を調べる検査

〇尿タンパク 尿中アルブミン

糖尿病の合併症の一つである腎症を調べるために行います。
腎症の初期では尿中タンパクは陰性ですが尿中アルブミンのみ陽性となります。
尿中アルブミンが随時尿で30mg/gクレアチニンを超えると腎臓に障害があるとされます。

〇頸動脈エコー

動脈硬化を調べる検査です。エコーにて頸動脈の血管壁の厚さや様子を観察します。
血管が細くなっていないか、脳梗塞をきたすような血栓や塞栓はできていないかということを調べます。
糖尿病の方だけでなく、高脂血症や高血圧の方にも行う検査です。

〇眼底検査

糖尿病の合併症の一つである網膜症を調べる検査です。
現在当院では行っておりませんので、糖尿病患者さんは定期的に眼科受診するよう案内しております。

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